小野田涼香 | 天王洲のアートスポット WHAT CAFE

2002年 愛知県生まれ
2025年 京都芸術大学 芸術学部 美術工芸学科 卒業
2027年 京都芸術大学大学院 修士課程 修了予定

私は、人や物質に残る痕跡が、反復や蓄積を通して構造となり、その構造が私たちの認識を形作っていく過程に関心を持ち、制作を行っています。
制作の出発点には、自分の内側にある感覚と、他者から認識される自分とのあいだに埋めようのないズレがあるという実感があります。同じ出来事を経験しても、人はそれぞれ異なる環境や記憶を持ち、その違いは身体や物質の中に痕跡として残ります。私は、その痕跡が積み重なることで生まれる構造が、私たちのものの見方や判断、他者との関係を形作っていると考えています。
本展で展示する《Across》シリーズでは、表層と内面の関係をテーマに制作しています。社会的な人格や日々の自己表現は、誰が見るか、その人がどのような情報を持っているかによって絶えず変化し、ときに自身の感覚さえも曖昧にします。画面を構成する一粒一粒は、粒子や細胞、個人、記憶の断片など、異なるスケールにおける最小単位として配置されています。それらの反復や蓄積は構造となり、その構造は再び私たちの認識や行動を形作っていきます。
現在は、絵画を起点としながら、物質や環境、制度へと視点を広げ、人と世界との関係をさまざまなスケールから捉える制作を続けています。

2002 Born in Aichi Prefecture
2025 Graduated from the Department of Fine Arts and Crafts, Faculty of Arts, Kyoto University of the Arts
2027 Expected to complete the Master’s programme at Kyoto University of the Arts Graduate School

I make artworks about how traces in people and materials become structures through repetition and accumulation. I am interested in how these structures shape the way we understand the world.
In my Across series, I explore the relationship between the surface and the inside. Rhinestones represent particles, cells, people, and pieces of memory. By repeating them on the picture surface, I explore how these structures affect our perception and self-expression.

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