中国黒龍江省哈爾濱市生まれ、日本とイギリスでの留学と勤務経験を経て、東京を拠点に制作活動を 行なっている。複数の文化圏にわたって生活したことから、芸術的な営みをあらゆるカテゴリーやジャン ル、境界を超越し、または交差させるひとつの方法として捉え、規定の社会性を超え、より広い循環と宇宙観 を意識させる作品づくりに取り組んでいます。これまでは写真、ペインティング、ドロイング、インスタレーション、テキストによる作品を発表してきまし た。ペインティングをデジタル変換後に操作を加えたり、複数の画像から断片やレイヤーを切りとり再構築 し、メディウムと融合させるなど、アナログとデジタルを横断する手法を取っている。
個人的な記憶とコレクティブな記憶との関係性について問題意識を持ち、写真、ドロイング、コラージュ、映像、テキスト、インスタレーションによる作品を発表してきた。市場経済の中に失われる個の存在と痕跡を求め、商業主義的な思考やマスメディアに定義される社会性を超え、より広い循環と宇宙観を意識させる作品づくりに取り組んでいる。
リリーは、ストレート写真、工業用の有機溶剤を用ったり、ドロイング/ペインティングをデジタル変換後に操作を加えたり、複数の画像から断片やレイヤーを切りとり再構築するなど、アナログとデジタルを横断する手法で独特な世界観を築き上げている。そこには、生体的な危機を経験しながら、生と死の境界が曖昧であるデジタルの世界を進化させようとしている人間社会の模様が伺える。可視と不可視の権力構造を暗示する構図・空間感から、政治性を帯びるモチーフ、センセーショナルな色彩を用いるなど、強い意志の現れと無意識の気配が同時にそこにある。デジタルと生命、権威と群衆、自我と他者、様々な視線の交差、時間の交換、空間の横断が繰り広げられる。
◆展示会歴
2022 グループ展:Women in Art Las Laguna Art Gallery(LA)
2022 個展:Exchange Time ソニーイメージングギャラリー(東京)
2022 個展:ABSCURA 出版記念展 リコーイメージングスクエア(東京)
2021 個展:Enter the Void NOHGA HOTEL UENO TOKYO
2021 個展:局部麻酔 銀座蔦屋書店(東京)
2021 グループ展:第5回深圳国际写真祭 深圳市南山区华侨城创意文化园(中国)
2021 グループ展:3331 ART FAIR 3331 アーツ千代田(東京)
2020 個展:i was real kanzan gallery(東京)
2020 グループ展:東京好奇心 Bunkamuraミュージアム(東京)
2019 個展:Dyed My Hair Blond, Burnt Dark at sea エモンフォトギャラリー(東京)
2017 グループ展:モデナ写真財団招待滞在制作成果展 Foro Boarioモデナ(イタリア)
2017 “”個展:第33回東川町国際写真祭赤レンガ倉庫公開ポートフォリオ・オーディション
グランプリ受賞者展”” Tokyo Institute of Photography, 72 Gallery(東京)
◆受賞歴
2019 第8回エモンフォトアワード グランプリ 賞金+個展開催 エモンフォトギャラリー
2018 第18回写真1_WALL ファイナルリスト グループ展参加 ガーディアン・ガーデン
2018 第7回TOKYO FRONTLINE Photo Award 審査員賞 グループ展参加 G/Pギャラリー
2017 第33回東川町国際写真祭赤レンガ公開ポートフォリオ・オーディション グランプリ 賞金+個展開催 Tokyo Institute of Photography, 72 Gallery
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●「Unwrite」/ 2023 / 420 × 320 × 50mm / ミクスト・メディア(木製パネル、アクリル、パステル、油絵、樹脂)
●「SKIN」/ 2023 / 470 × 267 × 40mm / ミクスト・メディア(木製パネル、アクリル、パステル、油絵、樹脂、フィルム)