1996年愛知県出身。
2020年名古屋芸術大学大学院美術研究科修了。
下家杏樹は、幼少期から漫画やアニメの強い影響を受けてきたが、やがて自分は物語を紡ぎたいのではなく、感動のシーンだけを描きたいのだということに気づき、一枚絵を描き始めた。
油絵の持つ古典的で独特なマチエールにも魅了され、いわばサブカルチャーとファインアートをハイブリッドさせた表現として、キャンバスに自身の空想的世界をのびのびと描いている。
鳥や犬などの動物たち、少女、そして小さな芋虫にいたるまで、描かれるすべてのキャラクターが生命力に溢れているのは、様々な生き物が自由に存在を主張しながら共生する、多様性に満ちた世界を表現することを理想としているからである。
特に、動物や植物など、それぞれのフォルムを形作るアウトラインには強くこだわっている。面と面を挟んで生み出される線は、レイヤーごとに色を微調整しながら、そのラインを「ただの線」から「肉体」に変えていく。全てのラインが意味を持ち、生きているかのように。
懐かしさや安らぎ、幸福感を与えるその世界こそが、命への愛おしさを表現する下家杏樹の思い描くワンダーランドなのである。
2021年のアートフェア東京への出品を皮切りに、銀座蔦屋書店で個展を開催し大きな反響を得る。2022年にはBSフジ「ブレイク前夜」に出演。国内だけでなく韓国やシンガポールでの展示も行い、多くのファンから熱い注目を集めている。

1996年　　愛知県生まれ
2018年　　名古屋芸術大学 洋画コース 卒業
2020年　　名古屋芸術大学大学院 美術研究科 修了

個展
2023年　　「歓迎の間」　伊勢丹新宿店 (東京)
2022年　　「Meditation Room -瞑想の部屋-」　銀座蔦屋書店（東京）
2021年　　「MUTATION」　銀座蔦屋書店（東京）
2020年　　「だれにもナイショで展」　NODA CONTEMPORARY（愛知）
2019年　　「Are you a bird?」テラッセ納屋橋 納屋橋ギャラリーボックス（愛知）

グループ展
2023年　「AFFORDABLE ART FAIR SINGAPORE 2023」 Pit Building（シンガポール）
「The Little Prince`s 80th anniversary show 」Alpha Contemporary（東京）
「Each Style,Each way」NODA CONTEMPORARY（愛知）
「創造の道程/Drawing」Masayoshi Suzuki Gallery（愛知)
「ブレイク前夜展」 GINZA Artglorieux（東京）
2022年　 「ART OSAKA2022」 大阪市中央公会堂（大阪)
「CLOSE TO YOU」 FFF contemporary（韓国・ソウル)
2021年　　「原游 北上ちひろ 下家杏樹 三人展」銀座三越ギャラリー（東京)
「アートフェア東京2021」 東京国際フォーラム(東京)
2019年　　「われは人なりいまだ人間にあらず」Masayoshi Suzuki Gallery（愛知)

受賞・出演
2022　BSフジ「ブレイク前夜～次世代の芸術家たち～」
2019　サマーキャンプTOKYO2019 グランプリ受賞
2018　名古屋芸術大学卒業制作展優秀賞受賞 テラッセ納屋橋賞受賞

Born in Aichi Prefecture in 1996. Graduated from Nagoya University of the Arts Graduate School of Fine Arts in 2020.
While strongly influenced by manga and anime, Anju Shimoie is also fascinated by the classic and unique matiere of oil paintings, and freely depicts her imaginary world on canvas as a hybrid expression of subculture and fine art.
The lines that shape animals and plants are created between surfaces, and the colors are fine-tuned for each layer, changing from “just lines” to “body”.
In a world full of diversity, it is as if it radiates the brilliance of life.

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