2012年に女子美術大学大学院美術専攻洋画研究領域を修了し、在学時から概念的な美しさと表裏 一体の醜の世界観を主に少女や動植物の形を通してペインティングで表現している。 2019年からは写真作品として、夜にスナップショットで撮影することによってモチーフから浮か び上がる寓意像としての肖像シリーズを発表。近年は、絵画や写真、映像、インスタレーションな ど多様なメディウムを利用して物事の中にある両義性や身近な関係性をテーマに表現している。 行政による区画整理により、テラコッタの裸婦像を生涯にわたり作り続けた 物故作家のアトリエ がもう間も無く解体される。このアトリエに残された裸婦像に出会ってから8年が経とうとしてい るが、裸婦像は解体されるその時を北窓の外光に照らされながら静かに待つ。19 世紀後半に西洋 の美的概念が輸入され、日本の芸術家たちは西洋に倣い 女性の裸体を人間性を抜き去った肉体の 美の集積として表現することを受け入れた。裸婦が美しさの象徴として崇拝されていた時代が終わ りを迎え、男性から生み出された美の概念から解放された、肉体としてただ現存する女性達の語 られることのない言葉なき声に耳を傾ける。一つの時代の象徴がアトリエと共に終焉する様を、 私の眼差しを通して現代に浮かび上がらせる。
1988 年、埼玉県生まれ。2012 年、女子美術大学大学院美術専攻洋画研究領域修了。
主な個展
2023 年「生い茂る雑草の地に眠る」KANA KAWANISHI GALLERY( 東京)
2023 年「The glitter of the shadow and color of the light」GALLERY MERROW( 東京) 2021 年「海を越えて、あるいは夜の向こうに」KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY(東京) 2011 年「美しさのあるところ」木之庄企畫(東京)
主なグループ展
2023年「境界の肌理」Gallery Cafe ULTRA( 広島)
2022 年「萬福寺アーティスト・イン・レジデンス成果展」黄檗宗萬福寺(京都)
2022 年「diverse paintings」渋谷西武(東京)
2022 年「ART×NFT Meta Fair」ソノアイダ新有楽町(東京)
2020 年「ソノ アイダ#COVID-19」 オンライン展示
Sayaka Toda completed her Master’s degree in Fine Arts, specializing in Western Painting, at Joshibi University of Art and Design in 2012. Since her academic years, she has expressed a world where conceptual beauty intertwines with its grotesque counterpart, primarily through the forms of young girls, animals, and plants in her paintings. In 2019, she introduced a portrait series as allegorical images that emerge from her subjects, captured through nighttime snapshots. Recently, Toda has expanded her practice to include painting, photography, video, and installation, using diverse media to explore themes of duality and close relationships within everyday experiences.
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