2020 京都市立芸術大学大学院 美術研究科修士課程 絵画専攻(油画) 修了
【ステートメント】
小説や昔話など、物語に綴られる言葉や現象をきっかけに絵画を制作している。物語の中の真実世界にある原風景を出発点に、個人的な記憶や綴られた言葉への違和感、解釈を取り込み展開していく。歪んで曖昧模糊な記憶の映像を、無作為に生長する植物のシルエットに託している。私にとって植物は、陰と陽、多種多様な印象を纏った存在であり、いろいろな表情や有機的で無秩序な曲線に独自の構築的な魅力を感じる。
タイトルには小説の言葉や歌の歌詞、昔話や神話の登場人物の名前を付けているものもある。作品のドローイングの段階で中心となった言葉をキーワードに、自分にとって重要な言葉を組み合わせて付けている。その中には敢えて意味の知らない言葉、何かの含みを持たせた文章、キャラクターの名前などを用いたりする。登場人物達の隠された感情、持ち物なども要素として拾い集め、構想を練る際の材料としている。
また、色彩も絵画を構築する上で重要な素材の一つだ。キャンバス地はグレー色を使用し、白色やペール色も他の色彩と同じような扱いをしている。描いていくことで生まれる空間、少ない描きで成立する空間など、麻キャンバスの素材を生かした画面作りを意識している。作品の色相をあらかじめ想定し、使う色を厳選して、現実的な植物の色彩ではなく絵画独自の空間でこそ成立する世界の表現を目指す。
【略歴】
2023 個展 (CONCEPT STORE SEE?) 神戸
グループ展 (WHAT CAFE) 東京
2022 個展 宿り場所 (ギャラリー芽楽) 名古屋
UNKNOWN ASIA 2022 (アートフェア、グランフロント大阪) 大阪
Antidote for a Cipher (グループ展、CONCEPT STORE SEE?) 神戸
個展 ‘可能性のノスタルジー’ ( ギャラリー恵風 ) 京都
贈りもの展 ( グループ展、ギャラリー恵風 ) 京都
Hello
2022 新人歓迎 ( グループ展、SUNABA ギャラリー ) 大阪
2021 六甲ミーツ・アート芸術散歩 2021 神戸
個展 此処は私の居場所じゃない ( ギャラリー芽楽 ) 名古屋
2020 個展 【わく枠】 ( ギャラリー恵風 ) 京都
ギャラリー芽楽設立 20 周年コレクション展 ( グループ展、ギャラリー芽楽 ) 名古屋
Challenge to abstract expression. 抽象表現への挑戦 ( グループ展、柴田町画廊 ) 大阪
その場所の話 ( グループ展、ヴォイスギャラリー ) 京都
贈りもの展 ( グループ展、ギャラリー恵風 ) 京都
2019 個展 遷 ( ギャラリー芽楽 ) 名古屋
coming soon
COMING SOON...
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●「占いをひっくり返す」/ 2022 / 1,620 × 1,303 × 30mm / 油彩、キャンバス
●「エピローグからの系譜」/ 2022 / 1,000 × 803 × 25mm / 油彩、キャンバス