「ゆらぎの中にいる自覚」が制作の主なテーマです。

SNSで多様な価値観に触れられる時代、様々なものを吸収して、何が正しいのか、自分の意見や属性すらも分からなくなる浮遊感が自身の中に根強くあり、作品制作はそれを受け止める器にもなります。
思春期のころから、「リアル」よりもインターネットでの人との繋がりが濃かった自分にとって、現在もSNSは切り離せない存在です。楽しいこともありますが、SNS上では見知らぬ人々の喧嘩、暴言、炎上などが常々起きては目の前に流れ付き、過剰に心を乱してきます。
絵は、SNSや日常生活でストレスを感じた場面や心がゆらいでいる場面などを描くことが多く、描きながらそのストレスと向き合っているように思います。外の風景や自然を描いているときは、そういったしがらみから解放されたいという願望が出ているのかもしれません。
作品全体は、幼い頃に親しんだ少女漫画のような大きな瞳や、ファンシー雑貨のような色彩を用いて表現しています。絵自体が子どものおもちゃ感があることを最近は大事にしています。ビーズのような感じで、キラキラして宝石のようだけどチープさがあり、いつか汚れたり壊れたりするもの。きれいに保管しておくのも大事だけれど、絵もいつか色褪せて汚くなって欲しいという気持ちもあります。
なぜそういったものに心が惹かれるのかと考えると、自身がインターネットに出会う前、リアルを一所懸命に生きていた時に身近にあったものが、インターネットで浮遊しつづける自分の心を留めてくれるような気がするからかもしれないです。

2023
個展「色はさめる、空気を包む」/YOD TOKYO（東京）
個展「些細で未熟な日々」/AMMON TOKYO & WADA GAROU Lab.
Study：大阪関西国際芸術祭/大阪府立中之島図書館
2022
個展「ZERO SKILL」/SHABI WORKSHOP（韓国）
個展「視界の端でぴかっと光る」/ 奈良 蔦屋書店 (奈良) 主催:和田画廊
「二次元派展」/ 代官山ヒルサイドフォーラム・N&A Art SITE (東京)
個展「デジタルデトックス」/ Contemporary Tokyo (東京)
「Hi FIVE」/ SHABI WORKSHOP (韓国)
「ART FAIR TOKYO 2022」(東京)
2021
個展「n秒後」/ LIGHT HOUSE GALLERY (東京)
「199X¹⁰」/ shuuue (東京)
2020
「青、波間。」/ MASATAKA CONTEMPORARY (東京)
「neo wassyoi」Hidari Zingaro (東京)
「199X⁹」/ shuuue (東京)
2019
個展「わるだくみ会議」/ アトリエ三月 (大阪)

抜粋。他多数。

The main theme of her work is “awareness of being in the midst of fluctuation”. In an age when we are exposed to diverse values through social networking services, she has absorbed so many different things that she has become unsure of what is right and what is wrong, even her own opinions and attributes, and her artwork is a vessel to catch this feeling. She continues to create works that draw the viewer in with their original catchiness, such as the large eyes like those of the girls’ manga she was familiar with as a child and the colors like those of fancy goods, so that the viewer can engage in a dialogue with the person depicted in the work.

COMING SOON...

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