1983年東京生まれ
秩序と幻想という正反対の概念を探究している。作品は伝統的な金属や軽量な紙、そして視覚化されない音等を用いることで、 それらが内包する多義性を暗示している。これらの並列化させる手法は具体的な説明を退け、形態を不安定な状態に宙づりにする。近年の作品では、使い古された車のパーツを、紙やフェルトで出来た繭上の物体と組み合わせる、アッサンブラージュの手法を用いている。そこから発せられる音は、色になぞらえられることで、作品は私たちが何を見ているのかを反映、描写するのではなく、代わりにそれを現実の矛盾の中に注ぎ込む。
東京藝術大学にて学んだのち、イギリスのロイヤル・カレッジ・オブ・アートにてMA取得。帰国後東京藝術大学にて博士号を取得。ロイヤルカレッジオブアートでの修士展で作品がメディア注目され、ロンドンのギャラリーと契約、早い国際デビューを果たした。

自動車のパーツという剛の素材と折り紙の手法を採用した布の造形物との組み合わせによる彫刻の造形性はアンソニー・カロやリチャード・ディーコン等のイギリスの現代彫刻の巨匠の伝統を汲むもの。彫刻に時にサウンド機能を組み合わせるなどし、軽やかな現代性を混在させている。

1983年　東京都出身
2009年　東京藝術大学大学院美術研究科工芸専攻鋳金修了
2013年　ロイヤル・カレッジ・オブ・アート、ロンドン、スカルプチャー修士課程修了
2015年　東京藝術大学大学院美術研究科後期博士課程修了

主なコレクション
Victoria and Albert Museum、ロンドン
Jameel Arts Centre、ドバイ
札幌宮の森美術館、札幌
The Thomas Shao Collection、上海

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