現代社会にとって無用あるいは無意味とされてきたモノに焦点を当て、その中でも、経年変化や外的要因によって変形したもの、人為的な痕跡を主な作品の対象とし、それらを「自然人工物」として収集する。 行為として、それら「自然人工物」に対し、創造的、意図的な介入をできるだけ排除する事で、それらがすでに持つ「謎の様なもの」を「謎のまま」提示する。
具体的な制作手法として、発掘、実測、トレース、修復、保存、再現など、主に考古学で用いる方法論を持ち込む事で、アートとしての「考現学」*1の再解釈を試みている。
今回の作品は、「記録する」という行為を制作手法に置き換えて制作された。 近年考古学では、赤外線やドローン等を使用し、より精密な情報を記録する事ができる様になった。それに比べ、以前の人力で行う記録は、いい加減なものも多く、鑑賞する側の想像力で足りない部分を補填する事を要求する。彼にとってその「想像する余地」が作品化する上で重要な要素となる。
*1「考現学」は民俗学者、今和次郎氏によって提唱され、赤瀬川源平氏等によってアートの分野に持ち込まれた。しかしそこでは社会学的な統計リサーチが主な手法として作品化される事が多く、考古学的な方法は取られてはいない。(超芸術トマソン等)
NYと東京をベースに活動。武蔵野調理師専門学校卒業後、早稲田大学芸術学校で建築を学ぶ。
主な展示2023年『そこ もの こと』, MA2 Gallery, 東京 2019年『Ephemera』#1-4, Residency Unlimited, NY
1980年ニューヨーク生まれ
2000年武蔵野調理師専門学校卒
2002年早稲田大学芸術学校建築デザイン中退
2018年『蝶の羽ばたきTime Difference 時差 vol.3 都美セレクション』, 東京都美術館, 東京
2019年 Residency Unlimited (レジデンシープログラム), ニューヨーク
2019年『Ephemera#1−4』Residency Unlimited, ニューヨーク
2020年『Modernology』Ace Hotel Gallery, ニューヨーク
2021年『Modernology – Natural Artifact -』AnabaProject, ワシントンDC
2022年 mh Project (レジデンシープログラム), ニューヨーク
2022年『9x10x17.5 32:12:59』mh Project, ニューヨーク
2022年『歪んだ家』墨田向島expo, 東京
2023年『そこ もの こと』MA2 Gallery, 東京
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