野田ジャスミン | 天王洲のアートスポット WHAT CAFE
【プロフィール】


工芸は「使える」という特性を持つことによって、純粋なアートとして表現の評価がないがしろにされているのではないか。野田ジャスミンは、あくまで道具であることが工芸性であるとして、その工芸性を担保するため、器の形で作品を制作している。その一方で、いかにその役割を解放し、純粋に鑑賞の対象となる作品を制作できるか、その表現を探し求めている。(B-OWND)

【ステートメント】

丸みある器らしいフォルム、明るくポップな色彩。

現代的で洗練された雰囲気も相まって、それはまるで知的な遊具のようである。
しかし、この器全体には、印象的な黒い亀裂が走る。

野田ジャスミンは、タイの出身。幼少期に日本に移り住んだ。
作品にどことなく漂う、異国風の雰囲気は、この出自から来ているのだろう。
彼の代表作《ghost》のこの亀裂は、本シリーズを手掛けたころに野田が感じていた、さまざまなコンプレックスや、工芸でアート作品を制作することの肩身の狭さなど、ネガティブな感情が反映されているという。

しかしこの亀裂はまた、もう一つの意味を持っている。
それは、工芸作品が担う「用途」からの解放である。

工芸は、「使える」という特性を持つことによって、純粋なアートとして表現の評価がないがしろにされているのではないか。
工芸を学び、制作に携わるようになってから、野田は工芸でアート作品を制作することの難しさを知る。

野田は、あくまで道具であることが工芸性であるとして、その工芸性を担保するため、器の形で作品を制作している。その一方で、いかにその役割を解放し、純粋に鑑賞の対象となる表現を模索する。工芸的なアプローチとアート的なアプローチ、双方を取り入れた作品として、代表作《ghost》は生まれた。

「用途性のコンプレックス」は、多くの工芸系アーティストが抱えるものでもあるだろう。
その中で、これまで多くのアーティストたちが、この課題に向き合いながら、さまざまな試みを行い、さまざまな方向性を示してきた。

先駆者たちが行ってきたこれらの試みを、野田はひとつひとつ確かめながら、それらの点を渡り歩く。

陶芸とは何か、アートとは何か。
それらをニュートラルに提案しながら、どちらに偏ることもない歩みを通して、とらえがたいものを理解するべく、表現者として探求する。

(B-OWND)

【略歴】
1996年
タイ国生まれ
2004年
来日
2019年
関西を拠点に活動
2021年
「CONNECT」(藤井大丸 /京都 )
2021年
「間を抜く、或いは」(建仁寺両足院/京都 )

グループ展

2023年
「OSAKA ART FESTIVAL」(大阪)公募入選
2022年
「ゆらめくいきものたち」(galleryTerra-S/京都)
2020年
「渋谷 パルコ陶器売り場」(OIL by 美術手帖 /東京 )

個展

2020年
「湖面に沈む」(KITAHAMAgallery/大阪 )

アートフェア

2020年
「ARTIST’ S FAIR KYOTO2020」(京都文化博物館 /京都 )推薦参加
2019年
「ART OSAKA 2019」(ホテルグランビア/DMOarts/大阪)
【Profile】

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【Statement】
【Biography】
【个人资料】

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【自我介绍】
【简历】
【簡介】

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【自我陳述】
【簡歷】