私は漫画の世界観と表現力に興味を持つ一方で、ミケランジェロやダヴィンチといった昔の巨匠に魅了されてきました。私は、美術系の科目を専攻しておらず、当初はアーティストになろうと思って絵を描き始めたわけではありませんでした。ただ、日本で一般的になっている漫画やアニメを見て、人々の心を魅了するその表現力に圧倒されると同時に、昔の絵画の強いインパクトに心を掴まれました。
私は固定した表現や考え方にとらわれないアーティストだと思っています。主義に固執するよりは、現代の姿や感情を純粋に表し、自らの見る真実を描くために最適な表現をいつも模索しています。
私は私の作品を通して、感情的な表現の中に現代の人々の姿を発見して欲しいです。私は古代の巨匠が描いてきた同じ主題で、現代を見ることに興味があります。例えば、今バベルの塔を描くとしたらどんな表現なのだろう?アダムとエバは現代ではどんな人物として描けるのだろう?など。それらを通して、私は今の私たちの姿や考え方を客観的に見つめ直せる気がしています。昔は、絵画は「芸術」という存在でありつつ真実や「現実を超えたもの」を考えさせる目的を持っていました。
私は、自分の作品が現代に飛び交う感情の原始的な姿や現代において揺るぎない真実とは何か、見えるものが全て正しいのか、私たちはどこへ行くのか、そのようなことを考えるきっかけになれば嬉しいと思っています。
また、私は制作の始めにはあらゆる写真を参考にしています。ファッション誌、インスタグラム、日常の写真に至るまで、創作のインスピレーションになるものをいつも集めています。現実を写した写真には力があります。私はそれらを融合して、テーマの下作品を描いています。ファッションの色使いやテクスタイルにも強く惹かれます。
これらの媒体を組み合わせることを通して、私は現実に埋まっていて普段は見えない感情を形にすることを目指しています。また、それを通して自分でも知らなかった光景を目の当たりにすることが好きです。多くの漫画作品でキャラクター達を通して自分の埋もれていた感情に気づくことがあります。そのように、絵を描いていくときに新しいキャラクターと光景に出会うことができる瞬間を大切にし、その生命を作品に埋め込みたいと思っています。
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