岡野智史 | 天王洲のアートスポット WHAT CAFE
【プロフィール】

1979年埼玉県生まれ。東京都在住。武蔵野美術大学卒業。
油彩、水彩、鉛筆、アクリルを使った平面作品を主に制作。
近年はエアブラシ、型紙、網を使った特殊な技法で制作している。
モニターを通して見ているものを支持体上に絵具で再現する試みがテーマとなっている。

技法的にはステンシルに近いが、型紙のシルエットをぼかすために網で挟み込んで画面から浮かせている。画面に登場する色の数だけの型紙が必要になるため、多色刷り版画のような製作工程を経て作画している。
輪郭が不明瞭になるため、よく見ようとして作品に近づいても、見えてくるのは吹き付けられた絵の具のそのものである。形として認識するためには一定の距離を離れて見る必要がある。描かれているものは、見る側に再構成されなければ図像として認識されない。

モニターも、ある種の距離感を持っている。映っている画像は電気的な作用であり、どんなに画素数が上がっても電源を切られると黒い板に戻ることが知られた機器である。画面上に現れるどんな映像も一過性のものであり、ガラス板の向こう側の現象であること知っていながら、テレビやタブレット、スマートフォンの映像・画像を見続けている。近づけなさは、もう意識されてはいないように感じるが、その距離感がかえって見るものを引き込むのか。

平面上の出来事として絵画作品もモニターに映る映像も似たものである。それらを同列に扱うことも可能であると思う。しかし“支持体に絵の具が乗っている”ことは、モニターに映像が映し出されていることよりも接触の可能さを感じさせる近さがある。モニターを再現するだけならばモニターを使えば済むことだが、“支持体に絵の具がのっているもの”がモニターのような距離感を持ち得るのだろうかということを考えている。

【略歴】

主な個展
2007 〈Horror For〉LOOPHOLE(東京)
2011 〈ペイント ウィスパー〉LOOPHOLE(東京)
2018 〈cast〉mograg gallery(東京)
2021 〈TV〉Kakuozan Larder (愛知)
2022 〈CONY〉CLEAR GALLERY TOKYO(東京)
2023 〈SCENES〉KAMEIDO ART CENTER (東京)

主なグループ展
2007 〈Central East Tokyo 07〉アガタビル(東京)
2008 〈O JUN、岡野智史、国宗浩之、新関創之介:大人しくしなさい。果実食器国宗浩之たち〉LOOPHOLE(東京)
2010 〈空中 GO〉MAGIC ROOM??(東京)
2011 〈第1回 WASTE STYLE(選ばれなかった未来)〉mograg garage(東京)
2012 〈「世界と孤独」vol,4岡野智史×佐藤玲子展〉高島屋 美術画廊X(東京)
2014 〈SLASH/square〉gallery5(東京)
2015 〈ループホール10周年記念展 The first decade of LOOPHOLE〉LOOPHOLE(東京)
2016 〈フェットプロジェクト2016〉府中市美術館(東京)
2017 〈spring fever〉駒込倉庫(東京)
2018 〈Beautiful Dreamers〉gFAL(東京)
2020 〈A SPACE ODYSSEY〉CLEAR GALLERY TOKYO(東京)
2021 〈Hi-Visions〉ART FAIR TOKYO(東京)
〈Hi-Visions,Act 2〉CLEAR GALLERY TOKYO(東京)
〈TV〉CLEAR GALLERY TOKYO (Viewing Space)(東京)
2023 〈OFT〉CLEAR GALLERY TOKYO(東京)
〈Opening Group Exhibition〉BLUEY BLUEY(ロンドン)
〈Helical Scanner〉OVERGROUND(福岡)
2024 〈室内/Room〉ART FAIR TOKYO(東京)

【Profile】

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【Biography】
【个人资料】

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【简历】
【簡介】

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【簡歷】