角谷は自身の身の回りや旅行先などで撮影したスナップ写真を題材に、画面の一部をぼかして「見えづらい景色」として描いている。すりガラスを通して見たような景色には、観る人の記憶や観念から立ち上がるイメージが投影され、ノイズの向こうを想像させる。さまざまなイメージが溢れる現代において、観者に委ねられることで生まれる「リアリティ」というものがあるのではないかと考えている。しかし、角谷にとって「ノイズ」は観者とイメージを共有するツールであると同時に、世界や作品と自身とを遮断する役割を備えている。自身の経験をもとにした景色を描きつつも、ノイズのもつ曖昧さに作品世界を委ねることで、新しいイメージを作ろうと試みている。
1993年 兵庫県神戸市出身。
2022年 東京藝術大学後期博士課程日本画研究領域修了博士号(美術)取得。
2022年 DRIVE UP!/WHAT CAFE
2022年 ART FAIR ASIA FUKUOKA2022/四季彩舎
2022年 WHAT CAFE EXHIBITION Vol.22/WHAT CAFE
2022年 ONE ART Taipei/四季彩舎
2023年 ART FAIR TOKYO/四季彩舎
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●「Frosted Window#55」/ 2023 / 410 × 410 × 20mm / 綿布にアクリル絵の具
●「Curtain#5」/ 2022 / 652 × 530 × 20mm / 綿布にアクリル絵の具